プロライター養成塾の受講生の方からいただいたご質問です。
以下の内容で依頼をいただく場合、妥当な金額はどれくらいでしょうか?
・自費出版を希望する著者からの依頼。著者はサロン経営者で、自身の経験やノウハウを本にしたい
・B6、200ページ前後、想定10万字
・図面、写真は著者が用意
・2時間×5〜7日程度のインタビューで原稿作成予定
他の方や執筆代行の会社の金額を参考にすると、上記の条件で70〜80万円でした。
ちなみに、私のこれまでの実績は、ムックの制作・編集と、自社発行のフリーマガジンの編集、ライティングです。トータルで歴は3年程度です。
これらを含め、どのくらいの価格設定が妥当か、アドバイスをいただければ嬉しいです。
編集プロダクションや、ゴーストライティング経験10年以上、ゴーストライティング20冊以上の経験豊富なライターさんは、1冊70万〜80万程度が相場ではないかと思います。
書籍の執筆代行が初めての場合は、とにかく実積を増やすことが大事なのでもう少し安い価格でも引き受けた方が良いです。
ライターさんによって価格に対する考え方は様々ですが、著者さんが有名な場合や、出版社が有名な場合は、1冊20〜30万程度でも、実積になるなら充分だと思っています。
ちなみに「ゴーストライター」という言葉がドラマの影響もあって流行しましたが、出版・編集業界では「執筆協力・執筆代行」という言葉を一般的に使います。
「ゴーストライター」という言葉は、タレントさんの本や小説家の本など、エンタメ、文芸ジャンルで使われることがありますが、ビジネス書や自己啓発書のジャンルでは「執筆協力」です。
著者さんの代わりに著者さんになりきって書くゴーストライターに対して、著者さんへのインタビューや過去のセミナー資料などに基づいて、プロのライターさんが執筆を行なうのが「執筆協力」です。
執筆協力であれば本の巻末にライターさんの名前が出ることが多いです。有名な著者さんの本に「執筆協力」として名前が出たら、それだけでライターとしての信用力は一気にアップします。
執筆代行の実積がまだ少ないのであれば、いただいたお話はチャンスだと思ってぜひ引き受けた方が良いでしょう。
小さなチャンスを見逃さず、コツコツと実積を積み上げることが、プロライターとしていち早くステップアップしていく一番の近道です。
「仕事に直結するプロライター養成塾」の受講生コミュニティでは、質問やお仕事紹介などの情報交換が行なわれています。
今は受講生さん同士でお仕事のサポートをし合っているので、ライターデビュー後、一人でキャパオーバーになりそうになったときにも、受講生コミュニティは力になってくれるでしょう。