私は今まで、100名近いフリーライターさんとお仕事をさせていただきました。その中では、お客様からの紹介で、みるみるうちにお仕事がいっぱいになる売れっ子ライターさんもいらっしゃいます。すぐにお仕事がいっぱいになる売れっ子ライターさんたちは、細部にわたる気くばりができて、想像力が豊かだな、と感じています。
想像力とは・・・いろいろな想像力がありますが、最も大切なのは、「原稿提出後、お客様に手間をかけさせないための気遣い」です。ここをしっかりと意識できているか否かで、お客様との信頼関係に、大きく影響が出てきます。
では、原稿提出後、お客様に手間をかけさせないためには何に気をつければ良いのでしょうか。原稿が完成後、誤字脱字がないかの文字校正を行うことはもちろんのこと、校正の際、以下の作業を忘れずに行いましょう。
事実関係・正式名称を調べる
インタビューをした後、事実関係が合っているかどうか、確かめないまま原稿を納品するのはご法度です。また、テープ起こしの際に、聴き取りづらい場所があった場合、聴こえたままに記載するだけでなく、正式名称をネットなどで調べることも大事です。とにかく、自分で確信が持てない、曖昧な情報に対して自分で「調べる」という行為をやるかやらないかで、最後のツメに大きな違いが出ます。
表記統一を行う
文字校正の基本、表記統一。英数字は半角にするのか全角にするのか、「いただく」「頂く」などの、漢字とひらがなはどちらにするのか。表記統一がきちんとできている文章と、できていない文章とではクオリティが全く違って見えます。基本的なことですが、忘れずに。
参照元を明確にする
どこかのサイトや文献を参照した場合は、参照元を明記しましょう。「これは、どこからの情報?」と、お客様から質問されるようなことはあってはいけません。参照元にする情報源は、政府のデータなど、信憑性の高いものを使うこと、著作権に関する充分な知識のもと、情報を扱うことなどを強く意識してください。プロのライターは、情報の扱いを慎重に行わなければなりません。
以上3点が、誰でもできる、基本的な最後のツメです。誰もができることをやっていないと、スキルの問題ではなく、姿勢の問題で手抜きと見なされますのでご注意ください。
A あたりまえのことを B バカみたいに C ちゃんとやる
ABCが、いつもきちんとできていれば、特別な才能がなくとも、売れっ子ライターには、なれます。