「年も年なんで、あまりガツガツしているように見られたくないんです。もちろん頂いたお仕事は全力でがんばります。余裕な雰囲気、そんな人になりたくて。」
と話し始めたCさん。大人の女性です。
前職もライター。
最近独立されたそうで、この業界、長くされている方です。
しかし独立後、あまりお仕事を頂けないのだとか。
独立前のお付き合いもあり、それなりに頂けるだろうと思っていたのに…と、少しショックを受けているご様子でした。
経歴は素晴らしく、仕事も出来る方。
正直、私がアドバイスなんて…と感じるような方です。
でも、恐れ多いのですが、少し気になることが。
それは、余裕な雰囲気でお仕事をしたい…というスタンス。
ここが周りに受け入れられていないように感じました。
「会社」という組織に守られている間は、自分の個性や信念を貫き通しても、それなりに仕事が回ってきます。
でもそれは、あくまでも役割分担だから。
しかし独立し、会社という組織が無くなった状態で仕事をはじめると、時に個性は邪魔になります。
Cさんの場合が、まさしくそれでした。
余裕な雰囲気で…という部分が受け入れられていなかったのです。
仕事への姿勢は必死であるべき。ビジネスでは、必死と必死のぶつかり合いを求めているのです。そして完成した時、共に喜ぶ。まさしく体育会系のノリです。
Cさんは、きっと体育会系ノリが苦手な方なのかもしれません。
でも、フリでもいいから、お付き合いするべき。
自分だけ冷めた目で参加しても、周りから好かれることはありません。
だからこそ独立後になかなかお声がかからなかったのです。
体育会系ノリに合わせるか。もしくは「会社」という組織で自分のスタイルを貫くか。そこは重要な選択肢なのかもしれません。