キャラ変身の術を身につけよう3のつづきです。
ストーリー仕立ての文章を書きだすと、誰しも壁に直面します。その壁の多くが、人物描写。ブレてしまい、どう持っていくべきなのか分からなくなるのです。その補正法とは?
【4】人となりに注目せよ!
ストーリーを書こう。そう思うきっかけは、多くが「いいネタ浮かんだ!」ですよね。このトリックはいける。この展開は面白い。でも、いざ書きだすとペンが止まる。「う~ん、この人物、さっきと言い回しが違ってきた。ツンデレにするべきか、おっとりにするべきか…??」大抵の場合、登場人物が動かなくなってしまうのです。
その原因は、人を作りこめていないこと。
その人は何歳? どこで生まれ育ったの? 家庭環境は? 一人っ子? 友達は多い? 少ない? 学歴・職歴は? そんな所まで作りこんだでしょうか?
例えば、45歳・独身・女性・友達は少ない…と聞いてイメージされる人物像と、47歳・バツ1・女性・友達は多い…と聞いてイメージされる人物像。
あなたの頭の中で描かれている人物は、全く異なっていると思います。人となりを作り上げることは、とても大切なことなのです。
登場人物全てに背景を作る。それが遠回りに見えて、実は一番の近道です。一見必要無いと思われる設定まで、しっかりと作ってあげてくださいね。すると、作らげられた人は勝手に動き出すようになりますから。
この方法を応用すれば、インタビューなどでも活用可能です。
例えば、あなたが誰かと向き合います。そして質問する。しかし、それだけに終始していても、いい記事は書けません。その方の持ち物、服など、身の回り品に注目しましたか? そこから見えてくる人物像が必ずあります。それを押さえれば、インタビューはもっと楽しく、もっと深くなります。インタビュー相手の「人となり」を知ることは、初対面の人を一瞬で知るために、とても重要なことなのです。
キャラ変身の術を身につけよう5につづく。
キャラ変身の術を身につけよう1
キャラ変身の術を身につけよう2
キャラ変身の術を身につけよう3
キャラ変身の術を身につけよう4
キャラ変身の術を身につけよう5