悩めるのは余裕がある証拠

ビジネスコンサルをしていたときに、このような方がいました。「起業をしたいけど、やりたいことが特に見つからないし、自分が何に向いているのかも分からない」という方でした。そのような方は、自分で模索するよりもいち早く、第三者に相談されると良いですね。

 

彼の経歴を見せていただくととてもご立派な経歴&専門知識をお持ちで、きっと、私の周りの経営者の方々が知りたいであろう情報やノウハウをたくさんお持ちなのだろうな、と思いました。その道のプロである彼にとっては当たり前すぎて自分で価値を感じられていなかったのかもしれませんが、素人から見ると、教えてほしいことが盛りだくさんでした。つくづく、自分の魅力や強みは、一番、自分では、分かりづらいものなのだと感じます。

 

そんな折に、別の方から以下のようなご質問もいただいておりました。

 

新たな道への扉を開けようと模索したり迷ったりしている状態の人って、必要以上に自信がないというか、自己評価が低い人が多いなぁと感じています。客観的に見ると、みんなそれぞれよいものを持っていて、もっと自信を持っていいのにと思うんですよ。今の自分の状態に満足してないからこそ、新しいことを始めようと思うのかもしれませんね。

でも、新しいことを始める上でそんな心の状態がいいはずありませんよね。どうすれば心を改革できるのでしょうか? 今の私が考えるそのための方法は、「小さくても実績を積み重ねること」なのですが・・・

 

そうですね。半歩ずつでもいいから前に進むことが大事です。他人と自分とを比べて焦ることもあるかもしれませんが、他人の目を気にしているうちは、自分の本質に気づけない場合もありますので、まずは他人と自分とを必要以上に比べないことです。

 

・・・それ以前に、悩める=余裕のある証拠だな、と私は思います。たとえば今の日本では、婚活をしてもなかなか結婚ができずに悩む男女が多いようですが、それは、選ぶ対象の異性がたくさんいて、かつ結婚をしなくてもある程度、大丈夫な環境だからなのでしょう。

 

たとえば「明日までに結婚しなければ銃で撃つ!」と言われたら、誰でもいいからとりあえず、誰かとすぐに結婚するはずです。

 

私自身を振り返ってみると、悩んでいる余裕もなかったというか、生きていくためにまずは目の前のできることを、できるうちに、できるだけやる。そうしていくうちに、徐々に半歩先、一歩先が見えてくる・・・その繰り返しだったと思います。自営業で収入が途絶えたら電気ガス水道などが止まり、家賃も払えなくなるわけです。その状況が、私に勢いをくれました。

 

新しいことを始めようとして迷っている方は、まず、悩める余裕に感謝した上で、自分の強みや魅力を客観的に見てくれる人々と出会うことで、大きく前進できるでしょう。人は、人との出会いで、大きく変われるものです。

 

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橋本絢子
大学在学中にフリーのグラフィックデザイナーとして起業後、Webデザイナー、Webディレクター、コピーライターを経験。コピーライティングをより探求したいとの思いから、大手求人広告会社へ入社。 約1000社分の取材インタビューを行った求人広告の原稿を作成。コピーライティングが結果に直結する求人広告の業界で、Webマーケティングスキルを培う。 フリーランスライターとして独立後、2009年4月に株式会社ジュビリーを設立。企業のメディア構築、プロモーション、セールスレターコンテンツ記事制作などの案件に携わる。仕事が増えてきたため自社でライターを育成。受講者数は200名以上。1年目で月収20万円を超えるライターを多数輩出し、中には月収100万円を超えるライターも。 講座やセッションの延べ受講者数は500名以上。「女性の経済的自立」をミッションに、自由な働き方を啓蒙している。 現在はメディア運営・法人・個人コンサル、プロモーションサポートを行いながら、地方でスローライフを送っている。