キャッチコピーの作り方のコツ2 ターゲットを明確にして理解するの続きです。
ターゲット設定に関してこのようなご意見をいただくことがあります。
「ターゲットは男性でも女性でもどちらでも良いのです。とにかく独立起業したい人に来てもらいたいんです」
「うちの商品は若い方から年配の方まで幅広い年齢層の方に支持されています。それでもターゲットを絞った方が良いですか?」
「女性であれば既婚・未婚を問いません。いつまでも若々しく美しくありたい方をターゲットにしたいと思っています」
ここで知っておいていただきたいのがターゲットの「スペック」と「指向性」の違いです。
ターゲットの「スペック」は、年齢や性別、未婚・既婚の違い、お子さんの有無、住んでいる地域、学歴、職業、役職など、いわゆる外側から見た肩書きの部分になります。
キャッチコピーのターゲットを設定する上で、ターゲットのスペックをイメージすることは必要ですが、必ずしも、スペックを明確に絞り込む必要はありません。
実際、弊社で開催している「月商100万円を目指す方のためのコピーライティング集中塾」の受講生の方の割合は、男女が半々ぐらいです。年齢は、20代〜60代まで様々です。
ターゲットをスペックで絞り込んでいないにも関わらず、たくさんの方にご受講いただいています。
ターゲットをスペックで絞り込まない場合、「指向性」で絞り込むことが必要になります。
「指向性」とは、外側から見た肩書きではなく、人間の内側からの欲求になります。
たとえば、「いつまでも美しく若々しくありたいな」と願っている方。
こう願う方は、女性の方が多いかもしれませんが、私の住んでいる新宿二丁目では、女性よりも、男性の方が、美容やアンチエイジングに熱心な方が多いです。
美容やアンチエイジングに熱心な方は、未婚・既婚やお子さんの有無、性別に関わらず幅広い年齢層にいらっしゃるでしょう。
また、「脱サラ起業して1年以内に事業を軌道に乗せたい」と願っている会社員の方も、性別や年齢に関わらず多いと思います。
弊社で開催している「月商100万円を目指す方のためのコピーライティング集中塾」はネーミングの通り、月商100万円を目指す方をターゲットにしています。
ターゲットをスペックではなく指向性で絞り込んでいるので、同じ思いを持った、幅広い層の方に来ていただいています。
ターゲットをスペックで絞り込まない場合は、「○○○を願っている人」と指向性で絞り込み、ターゲットの願いや潜在的な欲求を代弁してあげるキャッチコピーを考えることで、広告効果につながりやすくなります。
ターゲットのスペックと指向性、どちらも絞り込まなければ、ターゲット像が明確でない、曖昧でぼんやりしたキャッチコピーになりがちなのでご注意ください。
また、ターゲットのスペックも指向性も、両方ともはっきりと絞りすぎてしまうと、ターゲットになる人のパイ(母集団)が少なくなり、こちらも広告効果につながりにくくなります。
なお、こういった理論に基づいてキャッチコピーを考えると、初心者の方は、ルールに縛られてがんじがらめになりがちです。
知識は知識として覚えておいて、一旦、知識を傍に置いておいて、自由な発想でキャッチコピーをいくつも考えてみることも大事です。
「量は質に転化する」と言いますので、慣れないうちは、たくさんのキャッチコピーを書き出してみてください。
自分ではイマイチと思っているものがターゲットにとってはベストなキャッチコピーだったりすることも多いので、たくさん書き出したキャッチコピーは、自分の中だけで温めておくのではなく、ターゲットになる人に見ていただくと良いでしょう。
次回はいよいよ、キャッチコピーを作る段階の表現のコツをお伝えします。
キャッチコピーの作り方のコツ4 ターゲットに伝えるメッセージを決めるにつづく。
キャッチコピーの作り方のコツ1 自分を知る
キャッチコピーの作り方のコツ2 ターゲットを明確にして理解する
キャッチコピーの作り方のコツ3 ターゲットの絞り方 スペックと指向性
キャッチコピーの作り方のコツ4 ターゲットに伝えるメッセージを決める
キャッチコピーの作り方のコツ5 コンセプトから表現されたコピーへ