キャッチコピーの作り方のコツ4 ターゲットに伝えるメッセージを決めるのつづきです。
ターゲットに伝えたいメッセージ(コンセプト)を一つ決めたら、そこから表現されたキャッチコピーに仕立てていきます。
よく見かけるのは、伝えたいコンセプトがそのままキャッチコピーになっている広告です。
そのような広告を見たら私は
「伝えたいことそのまんまやん!もっと工夫しようよ」と思わずツッコミを入れたくなります・・・。
では、表現されたキャッチコピーとはどのようなコピーでしょうか?
たとえば
たくさんの人が買っているシャンプーです。
というコピー。
これだと、伝えたいコンセプトそのままなので
表現されたキャッチコピーにはなりません。
一年間に7000万本売れているシャンプーです。
具体的な数字が出てきたので、少しキャッチコピーらしくなりましたが、7000万本という数字が多いのかどうかはよく分かりません。
これが、
日本で1秒に2本売れているシャンプーです。
であればいかがでしょうか?
1年間という時間よりも、1秒間という時間の方が私たちにとって身近で臨場感が出るので、伝わる力が強くなります。
このようにして「伝えたいコンセプト」から「伝わるキャッチコピー」へと表現していきます。
ここからは、伝わるキャッチコピーへと表現された広告をご紹介させていただきます。
※クリックで大きなサイズに拡大します。
これは札幌市営地下鉄の広告主募集の広告です。
キャッチコピーはスマイルマークと「目が合いましたねw」
その下のボディコピーには
「あなたがここを見ているということは、ここは多くの人に見ていただける場所です。」というようなことが書かれてありました。
思わず「なんだろう?」と見てしまうインパクトのあるキャッチコピーですね。
それでいて、発信者である札幌市営地下鉄さんの、チャーミングさも伝わってきます。
インパクトとチャーミングさ
これは、効果を出せるキャッチコピーを作る上で欠かせない要素です。
同じ地下鉄の広告では、東新宿駅に東京メトロのこのような広告がありました。
引用元:https://www.suzukigroup.jp/groupblog/?p=6837
銀座線が
洒落てないのは
洒落にならない。
「銀座」というおしゃれな世界観と、おしゃれさとはかけ離れたおじさんギャグの世界観。
ギャップのある2つの要素を組み合わせることでインパクトを出すことができます。
メインターゲットは通勤するサラリーマンですね。おしゃれを漢字のお洒落にしているのも、昭和テイストの親近感が伝わってきます。
ここでお伝えした内容は基礎中の基礎ですので、より高度なテクニックを知りたい方はプロライター養成塾やコピーライティング集中塾でお伝えさせていただきますね。
キャッチコピーの作り方のコツ1 自分を知る
キャッチコピーの作り方のコツ2 ターゲットを明確にして理解する
キャッチコピーの作り方のコツ3 ターゲットの絞り方 スペックと指向性
キャッチコピーの作り方のコツ4 ターゲットに伝えるメッセージを決める
キャッチコピーの作り方のコツ5 コンセプトから表現されたコピーへ