読み手の反応を先に決める

あなたが今書こうとしている文章の目的は何でしょうか? 書くこと自体が目的になってしまっていないでしょうか。商業文章においては、文章を読んだ相手に動いてもらうことが最も重要な目的です。

言いたいことを主観的にただ書くだけの文章は、読み手を困惑させます。さらに、答えの出ない深読みをさせたり質問をさせたりと、大いに手間を取らせます。相手の貴重な時間を奪うことにもなりかねません。このような非効率的な事態を避け、あなたの思いを十二分に伝えるために有効なことがあります。それは文章のゴール、つまり読み手の反応を先に決めてしまうことです。

 

読み手の反応とは、例えば企画書を書く場合は「ぜひあなたにお任せしたい!」と採用してもらうこと。

就職の職務経歴書なら、人事担当者に「ぜひ面接に来て欲しい!」と思わせること。

セールスレターなら、読み手に「ぜひ手に入れたい!」と思わせ、購入してもらうこと。

インタビュー記事なら、読者に「ぜひこの人に会ってみたい!」と思ってもらうこと。

 

このような読み手の具体的な反応を先に決めてから、文章を書きはじめるのです。

1「できれば取材を受けてくれたら嬉しいなぁ」と思いながら取材依頼メールを書く

2「この人の取材ならぜひ受けてみたい!」と思ってもらうことを想像しながら取材依頼メールを書く 

1と2、どちらが取材対象者から依頼を快諾してもらえるでしょうか? 当然②です。自分が望む読み手の反応を先に決めることで、文章の説得力は高まります。「相手はどう考えているか、この文章を読んでどう思うか、どう伝えれば即決してくれるか」を真剣に考えながら書くようになるからです。ゴールが明確であれば、あとは一直線に書き進めるだけです。

 

文章はコミュニケーションです。読み手のことを徹底的に考え抜いた文章は、相手の心にまっすぐ届きます。双方向でのコミュニケーションが可能になるでしょう。書く前にひとつ決めるだけで、あなたの文章の伝わり方は格段に変わります。

 

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記事執筆:ライター 村川里美

ABOUT US
橋本絢子
大学在学中にフリーのグラフィックデザイナーとして起業後、Webデザイナー、Webディレクター、コピーライターを経験。コピーライティングをより探求したいとの思いから、大手求人広告会社へ入社。 約1000社分の取材インタビューを行った求人広告の原稿を作成。コピーライティングが結果に直結する求人広告の業界で、Webマーケティングスキルを培う。 フリーランスライターとして独立後、2009年4月に株式会社ジュビリーを設立。企業のメディア構築、プロモーション、セールスレターコンテンツ記事制作などの案件に携わる。仕事が増えてきたため自社でライターを育成。受講者数は200名以上。1年目で月収20万円を超えるライターを多数輩出し、中には月収100万円を超えるライターも。 講座やセッションの延べ受講者数は500名以上。「女性の経済的自立」をミッションに、自由な働き方を啓蒙している。 現在はメディア運営・法人・個人コンサル、プロモーションサポートを行いながら、地方でスローライフを送っている。