「一生懸命、お仕事させて頂きました。丁寧な文章で仕上げたつもりです。」
と語るのは、Aさん。
とても真面目な方で、メールのやりとりもスムーズ。
過去のお仕事も見せて頂きましたが、文章に問題は感じませんでした。
そこで、許可を得て、お客様の詳細も伺うことに。
メールでのやりとりも拝見させて頂くと…。
そこに問題が潜んでいたのです。
お客様のご依頼はこうです。
「女子高生向けのサイトを作ろうと思っています。そのサイトの中でいくつかコラムを配置したいのですが、女子高生にウケる内容で数点、作って頂けないでしょうか。」
そして作成されたコラムを拝見。
スイーツやネイル、つけまつげなど、女子高生ウケしそうなコラムをたくみに作成され、内容はとても良い物だと感じました。
しかし…、文章が固いのです。
教科書のような…というか、丁寧すぎる、
せっかくの楽しい内容が小難しく感じてしまいます。
女子高生向けの内容を希望された時、やはり書き方も幼く、かわいくする必要があります。
そこをAさんにアドバイス。
すると、最初はとても戸惑っておられました。
文章の中にギャル語をちりばめ、やたら語尾を伸ばしたり、文字を小さく(ぁぃぅぇぉ)してたくさん付けたり、日常ではあまりやらない作業が増えるわけですから。
でも、一般的には日常でないことが、女子高生にとっては日常なのです。
その後Aさんは、
いろいろな世代の方向けの文章を書けるよう、勉強されているようです。
次のお仕事でスパイラルに飛び込めるよう、期待しています。
ターゲットに合わせて文体を変える。
それはライターにとって、必要不可欠な技能です。