書き出しに迷ってしまう方へ1の続きです。
前回は、草稿と完成稿の違いを見ていただききました。
今回は、その変化のコツを掘り下げてみたいと思います。ぜひぜひモノにしてくださいね。
まず <草稿> はこちらでした。
○田○子。34歳。家族は夫とペットのラブ(犬)。
得意な事は車の運転で、お休みの日はドライブに出かけます。今ハマっていることは、映画鑑賞。
得意な事は車の運転で、お休みの日はドライブに出かけます。今ハマっていることは、映画鑑賞。
最近では○○を観ました。
感動で、ラストは泣きっぱなし。
とても素敵な映画でオススメです。
将来の夢は、雑貨ショップの経営です。
かわいい雑貨が好きなので、やってみたいです。
(151字)
それが <完成稿> だとこうなります。
○田○子。年齢はご想像にお任せ。ヒントは、ギリ・アラサーです!
家族は愛する夫と、もしかしたらそれ以上に愛しているペットのラブ。
元気でやんちゃなビーグル犬です。
車が大好き!お休みの日はもっぱらドライブ。
主人は助手席オンリー。運転は私!これは譲れません!!
最近、○○という映画を観ました。ラストが感動的で…。女の人向けですよ!
将来は、雑貨ショップを経営したいな~! かわいい雑貨に囲まれた生活が夢なんです。
(200字)
追加したのは、物事の理由や、まつわる風景など。
日常感を伝えることで、文章はとても身近に感じられるようになります。
年齢に関しては、伏せているワケでもありません。
ギリ・アラサーと書くと、34だと知られてしまうのですが、
知られたくない感じ、まだしがみついている感じ、
そういうのが表現できて面白いかなと思い、変えてみました。
楽しい文章を書くコツは、まず、必要最低限の内容で作ること。
そこに、面白話しや、自分らしさを伝えるイメージを肉付けします。
同時に、不要な部分をそぎ落とす決断も必要。
上記の完成稿だと、文字数にひっかかるようであれば、映画のエピソードは全カットでもOKです。
粘土細工をしているようなイメージで楽しんでみてくださいね。