ターゲットの気持ちを掴み、先へ先へと読ませるコラムを書くにはコツがあります。特に女性雑誌の見出しコピーは、ターゲットの気持ちに寄り添う工夫がなされてあります。雑誌の見出しコピーから学ぶ、読者を引き込んで読ませる工夫は、コラムを書く際にも役立ちます。具体的にはどのような点を心がけると良いのでしょうか?以下でご紹介させていただきます。
「人は、自分に関係のある情報しか記憶しない」と心得る
近所の建物がある日取り壊されてなくなった後、どんな建物があったのか思い出せない・・・そんな経験はありませんか? 毎日のように目にしている風景であっても、自分とは関係のない情報である場合、記憶に残りにくいと言われています。誰かに何かを伝えたいときは、伝えたい相手に「これは自分に関係のある情報だ」と思ってもらうネタをチョイスすることが大切です。
読者に「自分と関係がある」と思ってもらう情報で引き込む
コラムを書く際に大切なのは、最初のワンフレーズで、読み手の心をつかむことです。特にキャッチコピーや見出しは文章の顔とも言える部分。ぬかりなくしっかりと考えましょう。
参考になるのが、雑誌の表紙や新聞の中吊り広告などの、限られたスペースに書かれたタイトルです。女性誌の表紙に書かれている、キャッチコピーを見てみましょう。
・みんなが鬼買いしてる“安カワ 高見え”服 『CanCam』(小学館)2015年7月号
・完成!究極のミニマムワードローブ 『Oggi』(小学館)2015年4月号
・頑張り過ぎない美人がきてる! 『Voce』(講談社)2015年10月号
・美しい40代が必ずやっている美容140 『美ST』(光文社)2015年10月号
着回しができるコンサバな通勤服を揃えたいOLは『究極の』『ミニマム』
美容への意識が高く、スキンケアやメイクテクニックの最新情報を知りたい女性には『美人』
仕事に家庭に子育てに多忙な40代には『美しい40代』
ターゲットになる人は何を考えて生活しているのか。どんな悩みや願い、夢を持って生きているのか。ターゲットの頭の中を普段からリサーチしておきましょう。そうすることで、読み手の気持ちに寄り添い、共感を呼ぶコラムが書けるようになります。
参考文献
川上徹也 読むだけであなたの仕事が変わる「強い文章力養成講座」
ダイヤモンド社 2014 http://www.diamond.co.jp/book/9784478027097.html
記事執筆:ライター たかはしなつこ