ライターの仕事には、デザイナーやディレクターなど、いろいろな職種の人とのチームワークの上で進めていくプロジェクトも少なくはありません。
チームでの連携をスムーズに進めていくためには「報告・連絡・相談」、いわゆる「報・連・相」(ホウレンソウ)が必要不可欠です。
プロジェクトで複数の人と一緒にするとき、クライアント先に常駐をして仕事をするときには、自分のことだけを考えるのではなく、一緒に仕事を進めている周囲への気遣いも心がけましょう。
そうすることで、お客様から信頼されるライターとして評価いただけるようになり、自分自身が仕事をしやすくなります。
以前、こんな話を聞いたことがあります。
パートさんが、終了時間で退勤。テーブルの上にはやりかけたままの仕事。誰かにことづてしているんだろう…そう思いました。
しかし、誰も知りません。
何をどこまでやったのかも分からず、結局その作業は一からやり直すことに…。
ひとこと状況を報告してくれたなら、不要な作業でした。
他には、こんなこともありました。
とある社員Yさん。上司Aさんから「今日の営業時間内にここまでして下さい」と言われた仕事があります。
そこに上司Bさんから「急ぎで、これやってもらえるかな?」という仕事が発生しました。
そこで社員Yさんは、急ぎと言われた上司Bの仕事を先に終わらせ、上司Aの仕事に取りかかりました。
しかし上司Aさんの仕事は完結出来ず、その日の営業終了時間直前になり、上司Aさんへ報告に行ったのです。
しかし、それでは締めに間に合わず、結局数名の社員が残業し、最後まですることとなりました。
この場合社員Yさんは、上司Bさんから話があった時点で、他の仕事も抱えている最中なのだと、状況を伝えるべきです。
そして、仮に引き受けたとしても、「間に合わない」という報告ではなく、「このままでは間に合いそうにない」と、早い段階で見通しを立て、連絡するべきでした。
それなら、残業せずとも対応できたはず。
「報・連・相」は、ルールではありません。
しかし守ればみんながスムーズ。
面倒がらず、適切なタイミングで行い、円滑なチームワークを目指しましょう。