取材時における音声録音の必要性

取材の際にICレコーダーで取材対象者の声を録音し、後から音声をテープで起こしてライティングをされるライターさんが多いかと思います。

私も3000文字以上の長文記事インタビューの際はICレコーダーを使って音声の書き起こしをしていますが、音声の書き起こしをしないことも多いです。

 

ICレコーダーを使うケースとは…

 

  • 原稿のコンセプトが明確な時
  • 原稿のターゲットが明確な時
  • 素材になる「情報」を集めたい時

 

 

逆にICレコーダーを使わないケースとは…

 

  • Webサイトリニューアルなど、コンテンツの企画・コンセプトの決定から携わる場合。
  • 原稿のターゲットが定まっていない場合。
  • 大枠の情報を収集し、文面のたたき台を作成する時。

 

 

ICレコーダーは情報の細かなニュアンスを記録できる、「言った・言わない」の証明になるなど、メリットがたくさんありますが、使うことによってデメリットがあるのも事実です。

 

まず、録音しているという事実に甘えてしまい、ライティングの際に自分で考えて情報を料理する工程がおざなりになってしまうこと。

 

料理に例えると、ICレコーダーを使う場合

にんじん、きゅうり、牛肉、キャベツ、たまねぎ、キムチ、塩コショウ、コチュジャン、ごま油、といった材料がすでに豊富に用意されており、「全部の材料を使わなければならない!」と、情報に引きずられて、クリエイティブな発想力が奪われてしまうことがあります。

 

ICレコーダーを使わない場合

キャベツと牛肉で何か美味しい料理ができないかな? と、クリエイティブな発想が広がるイメージです。

 

この「クリエイティブな発想」こそが、読み手の心を動かす要素になります。

 

ICレコーダーは、絶対に使わないといけないわけではありません。時と場合に応じて、使い分けるととても便利なツールです。

 

駆け出しライターさんで、自分の情報整理能力にまだ自信のない場合は、ICレコーダーでインタビュー音声を録音して、音声起こしをしてから原稿執筆に取りかかることをおすすめします。

 

 

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ABOUT US
橋本絢子
大学在学中にフリーのグラフィックデザイナーとして起業後、Webデザイナー、Webディレクター、コピーライターを経験。コピーライティングをより探求したいとの思いから、大手求人広告会社へ入社。 約1000社分の取材インタビューを行った求人広告の原稿を作成。コピーライティングが結果に直結する求人広告の業界で、Webマーケティングスキルを培う。 フリーランスライターとして独立後、2009年4月に株式会社ジュビリーを設立。企業のメディア構築、プロモーション、セールスレターコンテンツ記事制作などの案件に携わる。仕事が増えてきたため自社でライターを育成。受講者数は200名以上。1年目で月収20万円を超えるライターを多数輩出し、中には月収100万円を超えるライターも。 講座やセッションの延べ受講者数は500名以上。「女性の経済的自立」をミッションに、自由な働き方を啓蒙している。 現在はメディア運営・法人・個人コンサル、プロモーションサポートを行いながら、地方でスローライフを送っている。