「伝わる文章」と「伝わらない文章」の違い

「文章の書き方」のテクニックを伝えるノウハウは、世の中に溢れています。テクニックさえ学べば、誰でも伝わる文章が書けるようになる。そんなふうに思っていませんか?

しかし実際は、テクニックを学ぶだけでは、読者の心を揺さぶる「伝わる」文章を書けるようにはなりません。では、どうすれば「伝わる」文章を書けるようになるのでしょうか?

その答えをお伝えするにあたり、まずは「伝わらない文章」を斬っていきます。

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【突っ込みポイント1】→ ターゲットが分からない

伝わる文章は、例えるならばラブレターです。ラブレターには、読んでほしい相手がいますよね。誰に読んでほしいのか、具体的な人物像を思い浮かべながら書くことで、「伝わる」文章になります。

【突っ込みポイント2】→ 分からない言葉を使っている

この文章を読んで、「ビタミンC誘導体って何?」「ナノレベルってどんなレベル?」と思う人が多いはずです。分からない言葉があるとそこで考えてしまい、先へと読み進められなくなる恐れが大ですので気をつけましょう。

【突っ込みポイント3】→ なぜ?と突っ込みたくなる

なぜオススメだと思ったのか? その理由や背景が書かれておらず、展開が唐突です。なぜ?と突っ込みたくなる文章は、読むペースが止まってしまいます。止まって読み返すことをしているうちに読む気がなくなり、読まれなくなってしまいます。説明をしなくて大丈夫だと思っているのは、書き手だけです。なぜ?と突っ込まれる前に、この言葉でわかるのか、自分で疑問を持つことを意識しましょう。

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→最初の文章よりも分かりやすくなり、具体的な説明も加わって親切になりました。

 

伝わる文章を書く上で意識したいのは、「読まなくても分かってくれるだろう」という気持ちを捨てること。読者はあなたの脳内を把握していません。まったく知らない人にゼロから説明することを想定し、伝えたい相手に、確実に伝わる文章を心がけてください。

 

ライター 高野葵

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橋本絢子
大学在学中にフリーのグラフィックデザイナーとして起業後、Webデザイナー、Webディレクター、コピーライターを経験。コピーライティングをより探求したいとの思いから、大手求人広告会社へ入社。 約1000社分の取材インタビューを行った求人広告の原稿を作成。コピーライティングが結果に直結する求人広告の業界で、Webマーケティングスキルを培う。 フリーランスライターとして独立後、2009年4月に株式会社ジュビリーを設立。企業のメディア構築、プロモーション、セールスレターコンテンツ記事制作などの案件に携わる。仕事が増えてきたため自社でライターを育成。受講者数は200名以上。1年目で月収20万円を超えるライターを多数輩出し、中には月収100万円を超えるライターも。 講座やセッションの延べ受講者数は500名以上。「女性の経済的自立」をミッションに、自由な働き方を啓蒙している。 現在はメディア運営・法人・個人コンサル、プロモーションサポートを行いながら、地方でスローライフを送っている。