「文章の書き方」のテクニックを伝えるノウハウは、世の中に溢れています。テクニックさえ学べば、誰でも伝わる文章が書けるようになる。そんなふうに思っていませんか?
しかし実際は、テクニックを学ぶだけでは、読者の心を揺さぶる「伝わる」文章を書けるようにはなりません。では、どうすれば「伝わる」文章を書けるようになるのでしょうか?
その答えをお伝えするにあたり、まずは「伝わらない文章」を斬っていきます。
伝わる文章は、例えるならばラブレターです。ラブレターには、読んでほしい相手がいますよね。誰に読んでほしいのか、具体的な人物像を思い浮かべながら書くことで、「伝わる」文章になります。
【突っ込みポイント2】→ 分からない言葉を使っている
この文章を読んで、「ビタミンC誘導体って何?」「ナノレベルってどんなレベル?」と思う人が多いはずです。分からない言葉があるとそこで考えてしまい、先へと読み進められなくなる恐れが大ですので気をつけましょう。
【突っ込みポイント3】→ なぜ?と突っ込みたくなる
なぜオススメだと思ったのか? その理由や背景が書かれておらず、展開が唐突です。なぜ?と突っ込みたくなる文章は、読むペースが止まってしまいます。止まって読み返すことをしているうちに読む気がなくなり、読まれなくなってしまいます。説明をしなくて大丈夫だと思っているのは、書き手だけです。なぜ?と突っ込まれる前に、この言葉でわかるのか、自分で疑問を持つことを意識しましょう。
こちらの化粧品水は、壊れやすいビタミンCを壊すことなく肌に浸透させてくれる「ビタミンC誘導体」を配合しています。大人ニキビへの効果を発揮してくれるので、オススメです。
伝わる文章を書く上で意識したいのは、「読まなくても分かってくれるだろう」という気持ちを捨てること。読者はあなたの脳内を把握していません。まったく知らない人にゼロから説明することを想定し、伝えたい相手に、確実に伝わる文章を心がけてください。
ライター 高野葵