自分の書いた文章を読んでもらうには、読み手に共感してもらうことが大事だと巷で良く言われていることです。しかし、どうしたら読み手に共感してもらえる文章が書けるか悩んだことはありませんか?
どうすれば読み手の共感を得られる文章が書けるのか、5つの方法をお伝えします。
感情を押しつけない
私は以前よく「感動しました」などの言葉を使っていましたが、一番望ましいのは、「感動」とか「感激」に類似する言葉は使わずに、その場の状況を淡々と目に浮かぶように描き、それを読んだ人が自らに「素晴らしい」「感動的だ」と思ってくれることだそうです。自分から、「素晴らしい」「感動的だ」と思った人は、周囲の人にも積極的にそう伝えてくれます。感情は、押しつけるものではなく、読み手に感じてもらうものなのです。
強調する言葉は控えめに
例えば、
「歩いている時に足が痛くなる人は、あなたに合う靴に変えれば、改善されることは間違いありません。足の痛みを取るには、最も効率の良い方法なのです。」
このような場合、「間違いない」「最も効率の良い」という言葉を使えば相手はますますそう思うかというと、実は逆効果です。最大級の修飾語や強調語を使うと、読み手の気持ちがついてこられなくなり、かえって疑念を抱かせてしまうこともあります。
頭の中にイメージできるように書く
抽象的な言葉だけでは読み手の共感を呼ぶことは難しいと言えます。人は、頭の中に具体的なイメージ(映像)を思い浮かべることができたときに、そこに感情移入して共感したり感動したりします。文章を書く際に良く言われる「具体的に書こう」は、「イメージ(映像)を、書き手と読み手が共有しよう」という意味が含まれているのだと思います。
読み手の目線で書く
共感される文章とは、読んでいて「そうだよなぁ。その気持ち分かるなぁ。」と思ってもらえる文章です。共感されると親近感を抱き、親近感を抱いた人の文章は良く読むようになります。読み手の目線、同じ立場から書くことで、親近感を抱いてもらい、共感を得、読んでもらえる文章になるのです。
読み手と同じ経験をする
読み手に共感される文章を書くには、読み手を理解しておかなくてはなりません。そのためには、読み手と同じ経験をしておくこと、またはしていることが1番です。例えば、看護師の求人サイトのコラムなら実際看護師として働いている人、または過去に働いていた人が書く方がリアリティ―があり、読者の共感を得る文章に繋がります。
化粧品の記事を書くなら、その化粧品を実際使ってから書くことは言うまでもありません。実際経験することで感じるものがあり、読み手の心に響く文章を書くことができるのです。
いかがでしたか。自分の書いた文章を見返して、読み手が共感してくれるような文章になっているか振り返ってみましょう。上記の5つのポイントを頭に入れながら、文章を書くことで、読み手の共感を呼ぶ文章になることを願っています。
参考文献・サイト
1)阿部紘久.文章力の基本.株式会社日本実業出版社、2009
2)深井貴明.コピーライティング専門サイト.共感される文章の書き方
記事執筆:ライター 仲村しょうこ