私は小学生ぐらいの頃から、「ライター」や「デザイナー」など、何かを創るクリエイティブな仕事に就きたいと思っていました。子どもの頃は人と話すのが苦手で病気がち、高校へ入学するも1学期で中退、学校にも行けなかったので、「人と接する仕事は絶対に無理だ!」と思い込んでいました。
人目につかないところで、目立たないように生きていきたいと考えていたのです。
大人になってから会社員ライターになっても、人付き合いの苦手な私は、仕事相手とうまく意思疎通が図れません。やがて仕事が少なくなり、社交的な同僚や後輩のもとへ指名が行くようになり、私の社内での評価・立場も危うくなります。
「このままだとクビになってしまう…」そう思ったとき、私は気づいたのです。「ライターは、人が好き、コミュニケーション好き、そして社交的な性格でないと向いていない仕事なんだ」
その日から、生活スタイルを変えました。
夜中まで会社に残って仕事or早く仕事が終わっても家に帰って読書ばかり…という生活を見直し、同僚や先輩、後輩、違う部署の人たちとも積極的に飲みに行くようになりました。飲みに行って仲良くなった営業の後輩の家に泊まりに行き、夜な夜な仕事の悩みを聞いていたこともあります。私は中途入社で転勤ばかりしていたため、同じ支社に仲の良い同期や、長い付き合いになる人もいませんでした。
そのため、自分から意識して社内の人と仲良くなる必要がありました。社内で仲の良い人が増え始めると「橋本さんにお願いしたい」と仕事を指名してくれる人も増え、「量は質に転化する」という言葉の通り、
数をこなすことによって、これまでできなかったことが、徐々にできるようになったのです。
どんな仕事も、一人でできるものではありません。必ずどこかで、誰かの支えがあって成り立つものです。今、私がどなたかにお仕事をお願いするときも、よくお会いする人、よく連絡を取っている人に、優先的にお願いしています。なぜなら、その方が気持ちが楽だからです。
しばらくご無沙汰で、どこで何をしているのか分からない人に連絡を取るのは勇気がいることですよね。直接お会いすることができなくともブログを中心としたメディアを活用していくことで、積極的に人とつながるきっかけが生まれます。