当たり前のことをバカみたいにちゃんとやる

【1】文章は上手いけど、締切にルーズで音信不通になることが多いライターさん

【2】文章はまあ普通だけど、すぐに連絡が取れて締切をきっちり守るライターさん

 

どちらのライターさんの方が、売れっ子になれると思いますか? お仕事内容にもよりますが、企業にとっては、基本的なことがしっかりできる常識あるライターさんの方が、安心してお仕事を依頼できるでしょう。著名人など第三者への取材がある場合は特に、マナーなどがしっかりしている「外に出しても安心なライター」であることが求められます。

私の場合ですが、いただいたお仕事に関しては、スケジュールが少々厳しくても、できるだけお客様のご要望を受け入れる、というスタンスを大切にしています。過去には徹夜が続いたり、急対応が続いて自分の時間が無くなったり…といったこともありましたが、一度やると決めたら貫くつもりで、一案件、一案件、根性で乗り越えていました。

「そこまでして辛い思いをするのはイヤだ」という方もいらっしゃると思いますが、それはそれで良いと思います。しかし、単価の高い案件を継続的に受注したい場合は、できるだけお客様の要望を受け入れ、まずはやってみる、というスタンスで取り組んだ方が良いでしょう。それは、ライターのお仕事以外でも同様のことが言えます。

 

個人的な話になりますが、私は高校を半年で中退し、大学も1年で中退しているため、学歴に強いコンプレックスがありました。社会に出ると、学歴や知識量では、どうしても「エリート」と呼ばれる人たちに負けてしまいます。自分が唯一、他の人に勝てることがあるとしたら、真面目に働くことしかありませんでした。

言われたことを、言われた通りにやる。遅刻をしない。休まない。締切りを守る。…などなど、学歴も専門知識もない私ができることはそのくらいのことしかなかったので、当たり前のことを当たり前にやる真面目さだけは守ろうと思って仕事を続けてきました。

最近になってようやく、当たり前のことを真面目に言われたとおりにやる、を続けてきて良かったと思います。自分の仕事があり、悩む暇もないほど仕事があるというのはとても恵まれていて、ありがたいことです。

 

ライターさんの中でも、当たり前のことを言われた通りに文句を言わずにまずやってみる、これができる人は、実はあまり多くありません。最初から締切りを伸ばそうとしたり、お客様にもの申してしまう方も多く、特に、経験豊富なライターさんにそういう方をお見受けすることがあります。どれだけ経験を重ねても、お仕事をいただいているという現実に感謝し、自分にできる限りのことをやってみる、という姿勢を続けていきたいと思います。

 

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橋本絢子
大学在学中にフリーのグラフィックデザイナーとして起業後、Webデザイナー、Webディレクター、コピーライターを経験。コピーライティングをより探求したいとの思いから、大手求人広告会社へ入社。 約1000社分の取材インタビューを行った求人広告の原稿を作成。コピーライティングが結果に直結する求人広告の業界で、Webマーケティングスキルを培う。 フリーランスライターとして独立後、2009年4月に株式会社ジュビリーを設立。企業のメディア構築、プロモーション、セールスレターコンテンツ記事制作などの案件に携わる。仕事が増えてきたため自社でライターを育成。受講者数は200名以上。1年目で月収20万円を超えるライターを多数輩出し、中には月収100万円を超えるライターも。 講座やセッションの延べ受講者数は500名以上。「女性の経済的自立」をミッションに、自由な働き方を啓蒙している。 現在はメディア運営・法人・個人コンサル、プロモーションサポートを行いながら、地方でスローライフを送っている。