ライターの仕事を増やすには、初心者のうちからいろいろな人へインタビューしてみるのが効果的。
しかし、インタビュー記事のクオリティがお粗末だったり、クレームが発生してしまえば、逆に印象が悪くなってしまうので要注意です。
インタビュー記事作成で、インタビュー対象の方からライターへのクレームが入るのはどんなときでしょうか?
インタビュー記事作成でクレームが発生する5大原因を、お伝えさせていただきます。
固有名詞の間違い
相手の方の社名やサービス名、名前の間違いは、ライターとしてのあなたの印象を一気に悪くします。漢字や読み方の間違いにも要注意。お相手に関わる固有名詞を間違えた時点で、その方から仕事は来なくなると思ってください。
誤字・脱字
固有名詞以外にも全体的に誤字脱字や表記ゆれ、変換ミスが多ければ、注意力散漫と見られても仕方がありません。Wordで提出するときに、Wordの校正機能がオンになっており、赤線が引かれているにも関わらず、それでも間違ったまま提出するなどはあってはならないことです。
プロモーション用に無料でインタビューしている場合でも、相手の方に手間を取らせるほどミスが多いと、相手からの印象がマイナスになるどころか、あなたの評判も悪くなります。
基本中の基本ですが、提出前には念入りなチェックをして、誤字脱字のミスはゼロにしてから提出しましょう。
言っていないことが書かれている
ライターが創造性を発揮しすぎて、事実ではないことも盛られていると、独りよがりな原稿になってしまいます。ライターは自己満足していても、インタビュー対象者は「なんで言っていないことが書かれてあるんだろう? このライター、大丈夫かな?」と心配になってしまいます。
ドラマチックな脚色はあくまでも事実をベースにしましょう。表現を盛っている部分が気になる場合は、原稿提出時に「ここはこういう書き方をさせていただきましたが大丈夫ですか?」と、相手の方にひと言、確認をとるようにしてください。
対応がまずい
原稿の内容以外に多いクレームとして、インタビューから提出時、修正などの対応です。
お客さんからのメールへの返信内容がぶっきらぼうだったり、修正を依頼されたときにいやそうな対応をされたり・・・。
以前、インタビューされた方が、ライターさんに内容の間違いの修正をお願いし、対応をしてくれた後に「ありがとう」と言ったら、「どういたしまして」とライターさんに言われたそうです。
一見、スルーしてしまいがちなやりとりですが、この場合は「失礼いたしました」がライターさんの正しい対応です。
言葉を扱う仕事である以上、原稿だけでなく、お客様とのコミュニケーションで使う言葉の細かなニュアンスにも敏感になる必要があります。
そのまますぎる
インタビュー対象者からライターさんへの最も多いクレームが「言ったことをそのまま書いているだけじゃん!」です。
インタビューを依頼する方は、ライターさんにプロのライターとしての仕事を期待します。
それなのに、取材の場で言ったことをそのまま音声起こししたような、生野菜をそのまま食べさせるような原稿が出てくると「これがプロの仕事!?」と目を疑ってしまうでしょう。
相手の方が言ったことをそのまま書くのではなく、読ませるプロの原稿にするにはどうすれば良いのでしょうか。
インタビュー対象者の方を「どう見せたいか」を定義づけることです。仕事のできるビジネスパーソンに見せたいのであれば、そうは思えない表現は、カットする必要があります。
やさしい人に見せたいのであれば、やさしい人に見えない部分は省いた方が良いです。
相手の方を「どう見せたいか」。それ以前に相手の方が「どう見られたいか」を敏感に察知して相手の方を定義づけます。その上で、必要でない部分をカットし、相手の方を特徴づける部分はドラマチックに膨らませる。そういった編集スキルが求められます。
以上、5点を意識してみてください。