フリーライターとして生計を立てていこうと決心しても、ライター募集サイトにある1記事1000円程度のライティング案件を月に何十件も必死に書く生活は大変です。
できれば大企業から定期的に注文を頂けるようなライターをめざし、金銭的にも精神的にも安定した生活を送りたいと思う方は多いでしょう。
大企業から発注が途切れない売れっ子ライターになるには、どのような用件があるのでしょうか。
突出した経験や特技がある
今まで数々のひどい男にだまされてきた、様々な国に暮らした経験があり語学が堪能、お酒好きで酒の席の失敗段は数知れず・・・といった経験が豊富な方は、「○○コラムニスト」として活躍されている方は多いです。
ただし自分の私生活を切り売りするわけですので、素性が丸裸になる覚悟をしなければなりません。
また経験だけをもとに書き続けるといつかはネタが尽きてしまいます。
「○○コラムニスト」のライターとして継続していくには、日々リサーチをしながら常に新しいネタを探し、読者にとって新鮮な情報を提供していく必要があるのです。
法規制に強い
セールスライターを目指す場合、薬事法や景表法(景品表示法)、著作権法などの法規制事項に強いライターさんは圧倒的に有利です。
景表法は「この××を飲めば100%やせます!」のように消費者が誤解をしてしまうような不当表示を規制する法律です。
これらの法律は違反すると課徴金や罰金、罰則が課せられ、近年取り締まりが強化されています。
最近、有名企業が消費者庁 公正取引委員会から措置命令を受ける事例もいくつかあります。
売り上げも多く人目に触れることの多い大企業のコンテンツの場合、法規制の問題は避けて通れません。
違反をした場合の罰則はライターにも課せられることがあるので、セールスライターを目指す方は必要最低限の知識は勉強しておいた方がよいでしょう。
クライアントは製品をできるだけ多く売りたい為に過大な表現を求めることもあるでしょう。しかし企業の利益と自分の利益を守るため、きちんと良し悪しを判断できるライターは今後必要になってきます。
時事ネタも書ける
経験や知識が豊富な売れっ子ライターでも、いつも同じような文章を書いていたのでは、読者に飽きられてしまうかもしれません。
専門性のある記事でも必要に応じて時事ネタをエッセンスとして盛り込むと、文章に変化が出ます。日ごろからさまざまなニュースに目を通し、興味があることは広く浅く知識を身に着けようとする好奇心を持ちましょう。
自分から得意分野を広げていく努力も必要です。
どんなにテクニックのある素晴らしい文章でも、人間性は表れるものです。
締め切りや納入条件を守る、メールの返信は素早く確実に行う、などは大企業との取引に限ったことではありませんが、私生活での行動も大事です。
公共料金の支払いや納税義務といった社会的責任を果たす、不要な借金はしない、道徳的な行動をするなど、人として基本的で誠実な行動が文章の信用性につながり、取引を継続していくためには大事なことだと思われます。
ライター 坪沼タツコ