仕事に直結するプロライター養成塾を受講してライターデビューした受講生さんからいただくご相談で多いのが
「お客様から何度も修正依頼が来てなかなかOKが出ません」
といった内容です。
さらには
「お客様に『思っていたのと違う、期待通りではない』と言われたけれど具体的にどこをどう直して良いか分かりません」
といったご相談も。
お客様から原稿の修正依頼が続き、お互いに出口が見えなくなって堂々めぐりになってしまった時には、感情に支配されず、冷静になって一つ一つ問題解決をする必要があります。
クライアント修正が続く原因で多い5パターンをご紹介させていただきます。
ターゲットがズレている
打ち合わせ時にターゲットを明確に定めておらず、クライアントの伝えたいことだけを聞いていると、伝わらない文章になってしまいます。
打ち合わせ時にはクライアントの伝えたいことを聞くだけでなく、伝えるターゲットを絞って定めておきましょう。
トーンが違う
伝えたいことは合っているのに、クライアントが意図する表現方法になっていないこともあります。
どんな文体にしたいのか?
- 「です、ます調」「である調」にするのか?
- インタビュー記事であれば対談形式にするのか?
- ライター視点でドラマチックにまとめるのか?
など、参考にする文体を、あらかじめクライアントと打ち合わせておく必要があります。
ライターのリサーチ不足
クライアントから言われた範囲内で原稿をまとめると「言ったことそのままの原稿が出てきた」と思われます。
クライアントのアウトプット力にもよりけりですが、多くの場合、ライターがある程度、アレンジをしなければなりません。
言われたことをそのまま書くのは作業員の仕事です。
クライアントの期待以上の原稿に仕上げるには、プロのライターとしての視点を持ち、客観的かつ表現豊かに原稿をまとめる工夫が必要です。
オリジナリティを発揮できていない
文章自体はきれいにまとまっていても、クライアントの心が動かない文章は、「その会社ならではの魅力」を伝えられていません。
社名を替えればどの会社にでも言えるようなコピーになっていませんか?
競合他者と差別化し、その会社・商品・サービス・人にしか言えない魅力を、打ち合わせ時に徹底的にリサーチする必要があります。
ライターとクライアントとの信頼関係ができていない
初心者ライターさんにありがちなのが、最初から自信のなさがクライアントに伝わってしまい、信頼関係ができていないことです。
信頼関係ができていないまま原稿を作成し提出すると、クライアントは最初から「修正する前提」で原稿をチェックします。
信頼できないライターが書いた文章は、どこもかも修正したくなるのがクライアントの本音です。
「いい仕事をする」ことにコミットして、プロ意識を高く持ち、最初から自信を持ってクライアントとコミュニケーションを取るようにしましょう。
クライアントと本音で深いコミュニケーションを取れる関係性づくりもプロライターの仕事です。
「お客様が○○してくれない」と受け身の姿勢でいては、なかなか信頼関係は構築できません。
クライアント修正が続く場合は、上記5つを一つ一つ確認しましょう。
なお、弊社では、原稿を発注するクライアント側の方からもライターとのコミュニケーションについてご相談いただくことがあります。
多くの場合、ライターのプロ意識が低いために問題が起こっていると感じます。
修正が入らないよう、最初から想定される修正に備えて、複数の切り口を提案しておくこと。
ドラフトで複数案を提出した後に本番原稿を提出する、といった、効率的に仕事を進める工夫も、プロライターには必要です。
「仕事に直結するプロライター養成塾」では、プロライターデビュー後に起こりうるさまざまなトラブルのご相談にも対応しています。