受講生インタビューVol.9 久保田真由美さん

受講生インタビューVol.9 久保田真由美さん

人との出会いが、ご縁が、
私の可能性を何倍にも広げてくれました。

 

取材ライター&ラジオパーソナリティ
久保田真由美さん

中学生と高校生のお子様を持つ二児の母でもある久保田真由美さん。大手損害保険会社で着実にキャリアを積み、そのまま会社員生活を謳歌するのかと思っていたところで、まさかの独立起業、フリーライターへの転身。思い切った決断でしたが、フットワークの軽さと専門知識を活かし、次々とお仕事を増やしています。精力的に活動されている真由美さんが心がけていることとは? 女性が家庭と仕事を上手に両立させる秘訣も教えていただきました。(インタビュアー 橋本絢子)

Facebook:https://www.facebook.com/mayumi.kubota.58
エフエム宝塚パーソナリティページ:http://835.jp/personality/1190/

 

もともとはどんなお仕事をされていたのですか?

新卒から大手損害保険会社で働いていました。「損害サービス課」と呼ばれる、事故を起こしたり怪我をしたりした人に保険金の支払う部署で、お客様の対応を行なっていたのです。その仕事を新卒から出産する30歳頃まで約10年、続けていました。

子供が小学生になった頃は、「スタッフ」というパートのような役割で職場復帰しました。保険会社では、台風や地震のような大きな災害があると、災害対策室が開設されます。災害対策室での対応のために時給で働くスタッフが呼ばれるのですが、私にも時々お声がかかっていました。

子育てが落ち着くまでは断っていたのですが、「そろそろいけるな」というタイミングでお声がかかってから復帰することになったのです。そこから出産前と同様、レギュラーで働く契約形態になりました。

当時からラジオのDJ(パーソナリティ)の仕事もしていたのです。ラジオの生放送は毎週日曜日だったのですが、途中から火曜日に変更となり、会社を休まないといけなくなりました。大好きなラジオの仕事は続けたかったので、火曜日に休める会社を探し、2016年に同業他社へ転職しました。前に働いていた損害保険会社と同じ部署だったので、即戦力として採用されたのです。

 

順風満帆な会社員生活からフリーライターへ転身した理由は?

私、本当に「サラリーマン万歳」だったんです。転職する前も、した後も。会社の仕事が大好きで、どちらの職場も人間関係が良く、居心地が良かった。会社の定期券を使って休日も兵庫県の自宅から大阪まで出てこられるという、交通費の自由も素晴らしかった(笑)毎月決まった仕事をしていれば、それなりにいいお給料も入ってきて、「なんていいご身分なのかしら。これをあと何十年続けられるかな」と、そんな風に思っていたのです。

しかし同時に、「別の選択肢があるのではないかな」とも思い始めていました。

会社員の仕事はキライではないけれど、読みたい本もあるし、やりたいこともある。そのための自分の時間を、会社の仕事に費やしていて果たして良いのだろうか? 会社で仕事をしている時間を読みたかった本を読む時間に充てたら、もっと私の人生は楽しくなるのではないか? と、他の可能性も模索するようになったのです。

 

そこからフリーライターになるのは思いきった決断でしたね。「仕事に直結するプロライター養成塾」を受講しようと思ったきっかけを教えてください。

もともとは橋本絢子さんのメルマガをずっと読んでいました。何で知ってどうやって読み始めたかは覚えていないのですが、ずっと読んでいて「この人、すごいな。面白いな」と思っていました。

自分がライターになりたいから読んでいたわけではなくて、単純に「こういうすごい人がいるんだ」と思いながら読んでいたのを覚えています。

ある時、届いたメルマガの中に、こんな内容がありました。

「ライターの仕事をするには文章力も大事。でもそれ以上に、常識的に人と対応できることが大事」

それを読んで「あれ? ライターって私、考えたことがなかったけれど、できるかも? 私は人と会ったり喋ったりするのが好きだから、これを活かす道のひとつとしてライター業はありかもしれない」と思い始めたのです。それを読むまでは、絢子さんが講座をされていることもよく分かっていなかったんですよね。

その文章の下に、大阪でプロライター養成塾が開催されるとの情報がありました。しかも次の週でした。「え! 来週!」と思い、「これは絢子さんに会えるチャンスだ!」と思って仕事を休み、受講することにしたのです。

当時はパーソナリティの仕事でいろんなゲストの方とお会いして喋るのがとても楽しかった。私の、初対面の人と喋るのが好きで、楽しめる性質も活かしたいと思いました。

ピンときたタイミングで、しかも講座は来週開催。全てのタイミングがあまりにも綺麗で「今しかない!」と思ったのです。

 

ご受講されてみていかがでしたか?

まず「サラリーマン万歳」がスパッと解けました。安定を手放す勇気をもらえました。それはやはり絢子さんの存在が大きいと思います。決して「絢子さんと同じようにすぐなれる」とは思いませんでしたが、絢子さんの考え方に影響されて、「よし、私もやってみよう」という気持ちになれました。

講座中、絢子さんは「フリーライターになると出会う人が変わる」と仰っていました。仕事を通じてたくさんの人に会えて、中には大きな会社を経営していたり、メディアに出ていたりするような人とも出会えるとのことでした。

会社員で働いていても出会いはありますが、やはり限られています。しかし一歩会社を飛び出すと、これまで出会ったことのなかったような人とも出会える。それが、私の心に響きました。薄々と気づいていた「本当は会社を辞めてフリーランスになりたい」という自分の気持ちをはっきりと認識でき、ようやくここで「会社を辞めよう」と決意したのです。

あとは、実際にどのようにしてライターのお仕事を増やしていくのかも教えていただきました。仕事を受注するための具体的な動き方を教わったので、「とりあえず教わった通りにやってみれば私もライターになれるはず」と、勢いをいただきました。

何よりも、全国を飛び回りながらお仕事をされている絢子さんが楽しそうで、「私もこうなりたい」と思いましたね。すでに活躍されている方とお会いして、じかにお話を聞くことで学ぶことは大きかったです。インターネットや本の情報だけでは知り得なかったことも多いでしょうね。

サラリーマンに固執しなくても、自分の強みを活かして、自分の望むスタイルで仕事ができる。自分の可能性をさらに広げていける。それがフリーライターになるということ。その確信が持てたので、背中を押してもらいました。

 

ご受講後はどのようにお仕事を増やしていかれましたか?

講座中にすでに活躍されているライターさんをご紹介いただいたので、全員の方に連絡を取らせていただきました。絢子さんのご紹介だからというのもあり、皆さん気持ちよく受け入れてくださる方ばかりでした。今お仕事をさせていただいている方々も、そこから繋がってのお仕事です。先輩ライターさんを紹介していただいたことは大きかったですね。その後も受講生コミュニティで募集されてある仕事や、絢子さんが仲介されている案件には、ほぼ何でも応募していました。

その他にもネット上のクラウドソーシングサービス等で募集されている募集情報をチェックし、なんでも応募しました。中には2000文字で200円という激安のお仕事もありましたが(笑)そのようなお仕事が実際にあることも分かり、経験できて良かったと思います。

いろいろな原稿を書いていくうちに、自分が楽しく書ける場合と、題材的に難しいわけでもないのに負担を感じる場合とがあり、だんだんと自分に合う仕事を取捨選択できるようになりました。頭で想像するよりも試してみて分かることが多かったように思います。

仕事が軌道に乗ってきたタイミングで、東京で開催されているブックライター塾にも通うようになりました。そこで出会った仲間からのつながりでお仕事に繋がることもありました。

 

人との交流によってお仕事を増やしていかれたのですね。実際にはどんな出会いがありましたか?

受講後に参加したコミュニティやランチ会では、ライター以外の方との出会いも多くありました。物販で成功されている方と知り合って、私も物販を始めたり。受講生仲間と3人でランチして「ライターあるある」の話で盛り上がったり。ライターってどうしても一人での作業なので、横のつながりがあった方が良いですね。困った時に相談できる場所があるのもありがたいです。

ブックライター塾では、ニューヨークでライターをされている方と出会いました。彼女は私のラジオ番組にも出演してくださったのです。彼女はライター業をベースに、書籍のPRなど、自分の強みを活かした事業を展開していて刺激になりましたね。

彼女が仰っていたのは、ライターであるからこそ、他のことにも挑戦できるようになるということです。「ライターです」というのが一つの武器になっていて、ライターとしての実績があることは何の仕事をするにもプラスになるのかなと。

彼女はこうも仰っていました。「ライター自体も好きだけど、それだけにこだわるのではなくいろんなことに目を向けたい」。それは私も共感しています。

私はラジオのパーソナリティをしているので、それをもっと活かしたことができたらいいなと思い、模索中です。細々とかもしれませんが、ライターであることの基盤を置いて、他のことにも取り組んでいく。このやり方を続けていきたいなと思います。「ライター+パーソナリティ+損保」のように、自分にできることを掛け合わせてオリジナリティを出していければと思っています。

 

これからの展開が楽しみですね。現在のお仕事内容について教えてください。

「仕事に直結するプロライター養成塾」を受講したのは2017年6月末ですが、3ヶ月後の9月末に会社を辞めて、10月1日から正式にフリーライターとしての業務をスタートさせました。それからプロライター養成塾で教わった営業活動を行ない、仕事の受注を増やしていきました。

現在、ライターとして取り組んでいるお仕事は、グルメサイトの取材や、大手損害保険会社のコラム、高島屋のアプリコンテンツ、転職サイトの記事執筆、治療院サイトの取材記事、仮想通貨の記事執筆、不動産会社のコラムなど、様々な業種の案件を請け負っています。

独立当初よりも単価はかなり上がりましたね。特に損害保険会社のコラムは、私の経験を活かせることもあり、2000文字程度の記事制作で1本あたり約3万円の原稿料をいただいております。

グルメサイトの仕事も面白いです。店主さんのこだわりをヒアリングして記事にまとめたり、取材時にクーポンを提案したり。ライバル店と比べた際のそのお店の「売り」を、店主さんと一緒に考えるのも楽しいです。仕事を通じていろいろな場所へ行けて、面白い人と出会える。それが、私の性に合っているのかもしれません。

ちなみにグルメサイトのお仕事は、文字数が3000文字程度で単価は2万円。どこに何を書くかの枠が決まっているので、比較的取り組みやすいです。

 

収入を増やすために心がけていることはありますか?

グルメサイトの仕事に関しては、発注が増えるよう、〆切日よりも前に原稿を提出したり、修正依頼があれば5分以内に対応したり、電話に出られなかったらすぐにかけ直したりして、やる気をアピールしています。暇な人みたいですけど(笑)今は月3本ですが、もう少し増やして月5〜6本はいただけるようになりたいですね。

そのグルメサイトも含め、媒体の原稿作成のお仕事は、発注元企業によって原稿料が異なることがあります。どの企業さんから仕事を受けるかで原稿料が数倍違ったりもするんです。下請けのさらに下請け・・・のようになると当然、いただける原稿料もやすくなり、同じ仕事でも正規料金の4分の1になることもあります。

ですので、なるべく直接採用してもらえるように発注元ルートを調べるようにしていますね。

しかし実績に箔がつく有名企業のお仕事であれば、たとえ料金が安くてもお受けすることにしています。それが自分の将来にもプラスになるので。

現在2000文字3万円で受けている損保のコラムは、もともとは単発のトライアル案件として発注をいただきました。ご依頼をいただいた時はラジオの仕事で忙しかったのですが、経験を活かせる仕事なので「やるべきだろう」と思い、引き受けることに。タイトなスケジュールでしたが、自分の出せる力を最大限に出して提出しました。

「継続発注につながればいいな」と思いつつも、それからしばらく連絡はありませんでした。1ヶ月ほど経った頃に連絡があり、私が提出した原稿は、実はコンペだったことが発覚。見事に採用されたそうで、そこから月2本の定期発注が決まったのです。予想外でしたが急に話がトントン拍子に進みました。

フリーランスとして独立した当初は、「どれだけ書いたら1万円になるんだろう」と思っていました。1文字1円でもありがたかったのですが「これを続けていてどうなるんだろう」「何かにつながるのかな」「他の仕事探さなきゃ」となりがちだったのです。今思えば焦っていましたね。不足感から「新規開拓をしなければ」と思っていたのかもしれません。

何ヶ月も経ってから「目の前にある仕事を丁寧にこなすことが一番大事」と気づきました。今いただけている仕事に全力を注ぎ、評価されれば、自分のスキルアップにもつながりますし、必ず将来へのプラスになるんです。

目の前に来たチャンスはとりあえず掴むこと。「自分にできるかな」とかは考えすぎず、全力で取り組めば、次につなげることができます。

 

素晴らしいご活躍ぶりですね。精力的に活動されていますが、そのモチベーションはどこから来るのでしょうか?

私は家庭を守る妻であり、二人の子供を持つ母でもあります。しかし、「母親たるもの家にいて子供を守るべきだ」といった考え方には縛られたくなかったんですよね。

私たち世代の旦那さんは、母親が家で専業主婦をしていることが多く、周りの友人も「女たるもの、家の中にいて家庭を守る」といった考えを持っている人は少なくありません。

自分が納得していてその生き方を楽しめるのであれば良いのですが、私は、自分のやりたいことを他人のせいで諦めなくなかった。

やりたいと思ったことを、「自分にはできないかもしれない」と思って諦めるのは、自己責任なので仕方のないことです。しかし、誰かに反対されたからできないのは納得できませんでした。

自分が5%でも出来るかもしれないと思ったことを、他の誰かのせいで出来なかったとしたら、100%後悔する。そう確信していました。反対した人を恨むというよりも、他人に反対されたぐらいで諦めた自分を、絶対に憎むと思ったのです。それだけはしたくありませんでした。何事においても、やってみたいと分かりません。常に「後悔したくない」気持ちが私は強いのだと思います。

 

「後悔したくない」その気持ちが原動力となっているのですね。普段はお母様でもいらっしゃいますが、スケジュール管理はどのようにされているのでしょうか?

正直、時間に追われることもありますね。子供のためのこと全て完璧にこなそうと思ったら自分のことができなくなるので、取捨選択をしています。学校行事に行かないこともあります。自分にとって何が大切なのかを考え、何を優先させるかを常に判断しています。

しかし子供の学校関係のことでも、楽しみを見出せることは多いです。実はPTA役員にもなっているのですが、ママ友が増えて楽しいです。有名人を招致して開催される講演会の役員にもなり、パーソナリティ経験を活かして司会を担当しました。司会になると、本を出しているような著名人と打ち合わせをして一緒に講演会を作ることができます。PTAにも、自分のできることで役に立てる楽しさがありますね。

ママ友の中には会社や仕事では出会えないような面白い人もいて、その出会いが、ライターとしての経験値にもなっています。

 

ありがとうございます。これからプロライターを目指す方へのメッセージをお願いします。

私が新しいことを始めるにあたり、大切だと思うことが2つあります。まず1つ目は、考えすぎずにとりあえず動くこと。そして2つ目は師匠を選ぶこと。誰に教わるかが大事です。師匠に関してはその人それぞれの好みがあると思いますが、「この人だ」と思ったら躊躇せずに連絡して申し込んだ方がいいです。自分の直感も大事にすると良いですね。

あと強いていうなら、何かしらのコミュニティに入っておいた方が良いと思います。「この編集者さんってどうなんだろう」など、変だなと思ったことがあった時に、相談ができる人がいるのは心強いです。コミュニティの仲間がいることで、お互いに仕事を紹介し合ったりと、できることの幅が広がりますね。

実際に私は、人のご縁で新しい道が開かれていきました。セミナーやイベントへの参加、東京への移動などで自己投資もしました。投資したお金が回収できているかは分かりませんが、お金以上の価値は確実にリターンとして得ていると思います。人とのつながりも増えましたし、経験を積むことでのスキルも得て、今後につながる安心感を手に入れることができました。

結局、仕事は人で繋がっていくものです。人との出会いに投資することが大事ですね。周りの仲間もそれなりに自己投資して仕事を増やし、スキルを伸ばしていっているので、関わることで刺激になります。

ライターになる前までの私は「お母さんになったら子供のために生きていくんだろうな」と、自分の中で勝手に思っていました。それが別に悲しい意味ではなく、普通のことだと思っていたのです。

しかし蓋を開けてみたらそうではなく、お母さんになって子育てをしていても、自分の中でのパワーは全く消えていませんでした。やりたいことが増えていったのです。お母さんに限らず、年齢を重ねても夢を持っていいんだなと実感しました。

今から何か新しいことを始めたい気持ちが少しでもある方は、年齢のせいで諦めないでいただきたいですね。やりたいと思ったことはチャレンジした方がいいし、年齢も関係ない。夢は何歳になっても描いて良いのです。今まで経験したことのない、違う世界に飛び込んでみることで、見える世界がガラリと変わってくるはずです。

 

 

編集後記

取材ライターとして、ラジオパーソナリティとして、精力的に活躍されている久保田真由美さん。ほんわかとした柔らかい印象からは想像がつかないほどのアグレッシブさに驚かされます。

短期間で次々とお仕事を増やしている真由美さんの特徴は、経験したことのないことにも失敗を恐れず飛び込んでいることです。

新しい仕事のチャンスがあっても、「自分にできるのかな」といった不安から、なかなか飛び込めずにいる方も少なくありません。

そんな中で真由美さんが着実に実績を増やしている理由は、まずはできる仕事からチャレンジして、着実にスキルを積み重ねてきたからだと思います。

「量は質に転化する」という言葉があります。

ライター初心者さんは、さほどスキルの差はありません。どこで差がつくかと言うと、取り組んできた仕事量なのです。

多くの仕事量をこなすためには、仕事を受注するための営業活動が必要になります。

人と会って話すことが大好きな真由美さん。積極的な営業姿勢によって、着々と経験値を増やしてスキルを伸ばして来られました。

また、「目の前のいただいた仕事に集中する」といった姿勢を貫くことで、リピート発注や紹介でのお仕事にもつながります。

真由美さんのように、プロライター養成塾で教わったことを一つ一つ素直に実践することで、理想の未来を手に入れることが可能になります。

真由美さんの成功事例が、参考になれば幸いです。

(インタビュアー 橋本絢子)

 

 

 

パーソナリティの仕事での一コマ。この日は、ニューヨーク在住ライターの鮫川佳那子さんをゲストにお迎えしての放送でした。

SNSのプロフィール写真はプロのカメラマンに撮影していただきました。こういったところからもやる気をアピールすることができます。